私たちの口から入った食べ物は、いろいろな消化酵素の働きで私たちの体に吸収しやすい形に分解されていきます。そして、小腸のM細胞という関所のようなところで、不要なものと必要なものに分けられ、必要なものは小腸の絨毛(じゅうもう)というところから吸収されるのです。
絨毛には吸収上皮という組織があり、非常に微細な孔(あな)が開いています。孔の直径は1万分の1㎜なので、分子量が大きいままではこの孔を通ることができません。
そこで、モズクを食べればフコイダンが簡単に摂取できるのでは、と考えがちですが、しかし、モズクを一生懸命に食べても、肝心なフコイダンはほとんど消化・吸収されないのです。いくらオキナワモズクの数倍もフコイダンを含んでいるトンガモズクを食べても消化・吸収されないのです。
それでは何故、消化・吸収されないのでしょうか。理由はどこにあるのでしょうか。私たち人間の体内には、モズクなどの海藻を分解する消化酵素を持ち合わせていません。このため、分解されない海藻などの有効成分の大半は体外へ排出されてしまいます。
ところが、自然界にはモズクなどの海藻をきちんと栄養分にしている生きものがいます。サザエやアワビなどです。これらの貝類には、人間の持っていない消化酵素が備わっています。これを応用して、モズクからフコイダンを抽出するときに、サザエやアワビから取り出した酵素を使って分解しているのです。
しかし、これだけではフコイダンを効率よく体内で吸収することはできません。それはフコイダンが高分子多糖体だからです。
フコイダン,モズク
